冬は小豆を使ったぜんざいやインゲン豆の甘煮が美味しい季節です。
インゲン豆にはいくつかの種類があり、小豆によく似た豆もあります。ここでは、小豆とインゲン豆の違いと見分け方、おすすめの食べ方も紹介します。
Contents
小豆とインゲン豆の違いとは
小豆とは?
小豆とは、マメ科ササゲ属に属する一年草です。
小豆の歴史は古く、中国から世界中に広まり、日本では3世紀ごろに伝わったと言われています。
日本での小豆の生産の8割以上は北海道であり、その他、京都の丹波、岡山の備中が小豆の三大生産地として有名です。
小豆とよく似た豆としてササゲがあげられています。
どちらも赤い豆ですが、ささげは角ばった形をしており、豆のへその周りにくぼみがあるという特徴があります。
小豆は煮込むと皮が破れてしまいますが、ささげは小豆よりも皮が丈夫なので煮崩れしません。
小豆の煮崩れは切腹をイメージさせることから、武士が集まっていた江戸では小豆の赤飯は縁起が悪いとされ、関東では赤飯には小豆よりもささげのほうが好まれるそうです。
赤飯を炊くときに小豆の煮崩れが気になる方は、ささげを使ってみるのも良いかもしれません。
インゲン豆とは?
インゲン豆はマメ亜科の一年草です。
7世紀頃中国から渡来したと言われており、日本の主な生産地は北海道です。
若いさやをはサヤインゲン、完熟した豆はインゲンと呼ばれます。
インゲン豆の種皮の色はさまざまであり、大きく分けると豆全体が白い白色系と、色がついている着色系に分けられます。
白色系は「白いんげん」と呼ばれ、代表的なものとして「大福豆」「白金時豆」などがあげられます。
着色系は単色と斑紋入りがあり、単色の代表は「金時豆」です。金時豆はへその部分以外は赤紫色をしています。
小豆はあんこの原料や赤飯などに使用され、金時豆は甘納豆の原料になったり、そのまま甘煮て食べられることが多いようです。
小豆とインゲン豆の見分け方
インゲン豆(金時豆)は小豆と色が似ているので、小豆と間違えられることもあるようですが、インゲン豆(金時豆)は大きさが小豆よりも大きいので、違いはすぐに分かります。
インゲン豆(金時豆)は食物繊維とポリフェノールを豊富に含み、食物繊維は大豆の1.7倍、ポリフェノールは大豆の3倍の含有量があると言われています。
そのため、便秘の解消や動脈硬化、生活習慣病の予防や改善、美肌効果など健康や美容に良い効果が期待できます。
小豆といんげん豆のおすすめの食べ方は?
小豆のおすすめの食べ方は、やはり甘く煮てぜんざいやおはぎなどにアレンジする食べ方や晴れの日にいただく赤飯です。
ここでは小豆を煮て作るぜんざいと手軽にできる赤飯の作り方を紹介します。
小豆のおすすめの食べ方
基本のぜんざい
■材料(4人前)
・乾燥あずき…250g
・水 (洗う用)…適量
・水 (下茹で用)…適量
煮汁
・水 (仕上げ用)…400ml
・砂糖…200g
・塩…1g
・切り餅…4個
■作り方
1、乾燥あずきはさっと洗って水気を切ります。
2、鍋に1、たっぷりの水を入れます。浮いているあずきは取り除き、中火で加熱します。沸騰したら、ゆで汁を捨てます。
3、再度、鍋に2とたっぷりの水を入れて、中火で加熱します。沸騰したら、ゆで汁を捨てます。
4、鍋に3とたっぷりの水を入れて中火で加熱します。沸騰したら、アクをとり、弱火にして1時間煮ます。途中、アクをとり、あずきが水面から出ないように水を足します。
5、あずきが指で潰せる固さになったらザルにあげます。
6、鍋に5、水、砂糖、塩を入れてやさしくかき混ぜて弱火で加熱します。20分程度煮て、お好みの柔らかさになったら火から下ろします。
7、アルミホイルを敷いた天板に餅をのせて、オーブントースターで焼き目がつくまで5分程度焼きます。
8.、器に6、7をよそって出来上がりです。
☆料理のコツ・ポイント
今回は、乾燥あずきに対して重量約0.8倍の砂糖200gで作っていますが、あっさりとした甘さに仕上げたい時は約0.6倍の150g、しっかりした甘さに仕上げたい時は同量の250gを目安にして作って下さい。
手順2、3でアクが出た場合は取り除いてください。
今回は、仕上げに水400mlを加えてぜんざいにしていますが、水を加えずに作ると「つぶあん」になります。
お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W230℃で焼いています。
<参照>https://www.kurashiru.com/recipes/74512bd1-8a12-40c0-b670-c2ddb2cebbea
炊飯器で!お赤飯
■材料
・もち米…3合
・小豆…80g
・水…800cc
・塩…小さじ1/2
・ごま塩…適量
■作り方
1、もち米を洗いざるにあげ水気を切る。
2、小豆を洗い鍋に入れ、かぶるくらいの水を入れて火にかける。(水につけずにすぐ茹でる。)
3、沸騰してから2~3分煮てざるにあげる。茹で汁は捨てる。
4、もう一度水800ccを加えて火にかけ、煮立ったら弱火にし蓋をして30分程煮る。
5、指でぎゅっとつまむとつぶれる程度まで煮たら、小豆と茹で汁に分ける。
6、小豆は乾燥を防ぐためラップをかける。
7、茹で汁は空気に触れさせ酸化させるため、数回おたまですくい上の方から落とす。
8、茹で汁が冷めたら、炊飯器にもち米
を入れ、茹で汁をおこわの目盛りに合わせて入れる。30分程浸水させる。
9、塩を加え軽くかき混ぜて溶かし、小豆も入れて炊飯する。
10、炊き上がったらご飯をほぐし混ぜ合わせる。器に盛りごま塩をふって完成。
インゲン豆のおすすめの食べ方
インゲン豆はいろいろと種類がありますが、サラダやスープ、お肉と豆をチリ風味で煮込んだメキシコの名物料理、チリコンカンなどで美味しく食べることができます。
サラダやスープに使うときは、インゲン豆を煮込んでから使用しますが、煮込みに時間がかかるので、そのまま使える水煮缶や缶詰を使うと手軽に利用することができます。
インゲン豆の美味しい食べ方として金時豆の甘煮と豆のスープの作り方を紹介します。
コトコト簡単・金時豆の甘煮
■材料 (つくりやすい分量)
・金時豆…250g
・三温糖…200g(豆の80%)
・塩…小さじ1/2
■作り方
1、金時豆を軽く洗い3~4倍の水に一晩(5hくらい)浸けておく。※豆表面のしわがのびきるくらいです
2、強火にかけてふきこぼす(沸騰したら豆をざるに上げてゆで汁を捨てる)。
3、鍋に800mlくらいの水を入れて強火にかけ、沸騰したら弱めの中火にして20分~(好みの硬さ)ゆでる。灰汁はコマメにとる。
4、ゆで汁をひたひたの量(豆から2㎝くらい上)に減らし、砂糖を加えたら軽く混ぜる。
5、数か所穴をあけたキッチンペーパーを被せて(落とし蓋代わり)強めの弱火で20分煮る。(鍋の蓋はしません)
6、塩を加えて火を止めたら、鍋の蓋をして冷ます。冷めたら保存容器に入れて冷蔵庫へ(食べない分は冷凍保存がお勧めです)。
<参照>https://cookpad.com/recipe/2340990
金時豆のミネストローネ風スープ
■材料(2人分)
・金時豆…お玉1杯
・ハム…2枚
・キャベツ…1枚
・玉ねぎ…1/4個
・人参…3cm
・にんにく…1片
・コンソメスープの素…1個
・トマトケチャップ…大さじ1.5
・塩コショウ…少々
・ローリエ…1枚
■作り方
1、金時豆は1晩水につけて戻し、たっぷりのお湯で弱火で下茹でをする。
2、にんにく、玉ねぎ、人参はみじん切り、ハムとキャベツは1cm角くらいに切っておく。
3、オリーブオイルをひいた小鍋でニンニクを弱火で炒め香りが出たら、人参、ハム、玉ねぎ、キャベツを一緒に炒める。
4、2カップ分の水を入れてコンソメの素、ローリエ、金時豆を入れて弱火で10分ほど煮込む。
5、トマトケチャップと塩コショウで味を整えて、さらに5分くらい煮込んだら出来上がり。
小豆はタンパク質、鉄分、カリウム、食物繊維、ビタミンB群などさまざまな栄養素をバランスよく含んでいるので、疲労回復や生活習慣病、むくみ、冷え性の予防や改善、便秘の解消など体に良いさまざまな効果が期待できます。
小豆は健康に良い効果があると分かっていても日々の食生活の中で摂取するのが難しいという方は、最近は小豆の粉末やお茶、サプリメントなども販売されているので、これらを活用して小豆を生活に取りれてみてはいかがでしょうか。
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