街路樹のイチョウの木に銀杏が実り始める季節になりました。
落下しているギンナンは独特の臭いが気になるので嫌だという方もいるようですが、銀杏は、殻を割って食べるとほくほくとした食感やほろ苦さが癖になりつい食べ過ぎてしまうという方も少なくはないようです。
これから旬を迎える秋の味覚、銀杏ですが、銀杏は食べ過ぎに注意と言われています。
ここでは、銀杏の食べ過ぎはどれくらいなのか、1日何個まで食べても良いのか、食べ過ぎるとどうなるのかを詳しく紹介します。
Contents
銀杏の食べ過ぎはどれくらい?
銀杏の食べ過ぎはどれくらいなのでしょうか。
おつまみやおやつ感覚でぱくぱく食べてしまうと命に関わるような症状が起こることもあるので、美味しいと思っても食べ過ぎには注意が必要です。
銀杏には1日に食べて良い数の目安があり、それ以上食べると食べ過ぎになります。
銀杏は1日何個まで食べてもいいの?
銀杏を1日何個まで食べてよいかは、食べる人の栄養状態によって差があります。
1日に食べて良い数の目安としては、大人は1日に10個程度、子供は5個以内がよいようです。
特に小さな子供に食べさせるときは、しっかりと管理をして秋の味覚を美味しく味わいましょう。
銀杏を食べ過ぎるとどうなる?
銀杏に含まれているアンチビタミンB6物質であるメトキシピリドキシンを大量に摂取するとB6欠乏症と似た中毒症状が起こります。
ビタミンB6は脳に信号を送る神経伝達物質を製造したり、脳の興奮を抑える作用があります。
銀杏に含まれているメトキシピリドキシンを大量に摂取すると、脳がメトキシピリドキシンを本物のビタミンB6だと勘違いをして、脳が本来の働きをしなくなり、結果的にビタミンB6の欠乏と同じような症状が起こることがあります。
中毒の症状は5歳未満の子供に起こることが多く、その割合は症状を起こした全患者の7割とも言われています。
大人は摂取量にもよりますが、多量に摂取しても中毒になることは少ないと言われていますが。ただし、どんなに美味しくても食べ過ぎには注意しましょう。
銀杏の食べ過ぎの症状は?
銀杏を食べる過ぎると起こる主な症状は、嘔吐と痙攣です。
痙攣は繰り返し何度も起こることがあります。また、下痢、手足の震え、めまい、ふらつき、不整脈、呼吸困難などの症状も起こることがあります。
発症は銀杏を食べてから1~12時間以内と時間に幅があり、1日~3日で回復することが多いと言われていますが、吐き気やめまいを感じた段階で早めに病院に行くことが大切です。
特に嘔吐すると痙攣が起こる危険性が高いいので、食べ過ぎがよくなかったと思い、無理に吐かせではいけません。
銀杏の食べ過ぎ対処法
銀杏はつい食べ過ぎてしまうので、食べ過ぎを防ぐための対処法はないのでしょうか。
ビタミンB6をしっかりと摂取していれば、銀杏を少し多めに食べても問題はありません。
しかし、どれくらい摂取しているのか分かりにくいので、銀杏をたくさん食べたいと思ったときは、ビタミンB6を多く含む、レバーやマグロ、かつお、にんにく、ごまなどと一緒に食べると確実ではありませんが、発症を抑える効果が期待できます。
また、ビタミンB6配合のサプリメントなどを食前に飲んでおくのも発症を抑える予防効果が期待できます。
銀杏を食べ過ぎると死亡するって本当!?
先にも述べた通り、銀杏を食べ過ぎて死亡したという報告も出ているので、食べ過ぎが死に繋がる可能性は低くはありません。
子供の場合、たった7個しか食べていないのに中毒になったという報告もあります。
ビタミンB6を普段から多く摂取していれば、銀杏を多量に摂取してもビタミンB6が欠乏することはありませんが、普段からビタミンB6の摂取が少ないと欠乏症から中毒になることが多いので、ビタミンB6の摂取量の違いが関係しているようです。
銀杏を食べるときには、大人も子供も食べ過ぎてはいけないということを心掛けておきましょうね!
▼こちらの記事もおすすめです▼