玉ねぎの皮で作った玉ねぎの皮茶は、健康や美容に良い効果が期待できることから近年注目を集めています。
玉ねぎの皮茶は、自宅で簡単に作れますが、副作用がないか、本当に体に良いのか心配に思っている方もいるようです。
ここでは、玉ねぎの皮茶とはそもそもどのようなものなのか、副作用はあるのか、1日の摂取量や効果・効能について詳しく紹介します。
Contents
玉ねぎの皮茶に副作用はある?
玉ねぎの皮茶とはどんなもの?
玉ねぎの皮茶とは、名前の通りたまねぎの皮で作ったお茶です。
たまねぎを使うときは、茶色の皮を剥いて白い実の部分だけを使い、皮は捨てるという方がほとんどではないでしょうか。
しかし、この薄い茶色の皮にはたっぷりと栄養が詰まっているので、料理にも使ったり、お茶として煮出して飲むと、その栄養をしっかりと摂取することができます。
玉ねぎの皮茶に副作用はある?
今のところ玉ねぎの皮茶の副作用については報告がないようです。ただし、飲むときの注意点があります。
玉ねぎの皮は血圧を下げる効果があるケルセチンという成分を多く含んでいますが、ケルセチンは大量に摂取すると逆に血圧が下がり過ぎて健康に悪影響を及ぼすことがあると言われています。
しかし、悪影響が出るのは玉ねぎ5kg分を一度に摂取した場合なので、適度な量を摂取していれば問題ありません。
玉ねぎの皮についた農薬が気になる時は
玉ねぎの皮には農薬がついているのではないかと不安に思うものです。
日本産の玉ねぎであれば、残量農薬の基準値が定められているので、野菜に残っている農薬は微量ですが、気になる方は、無農薬の玉ねぎを選ぶか重曹を使って下処理をしてみてはいかがでしょうか。
<玉ねぎの皮茶>1日の摂取量(飲む量)はどれくらいが良い?
玉ねぎの皮茶は飲み過ぎると健康を害する可能性もあるので、1日2杯程度、量としては1日400㎖程度を目安にすると良いようです。
どんなものにも言えることですが、健康に良いからと言って過剰に摂取すると逆に悪影響になる場合があるので、適量を飲むことを心掛けておきましょう。
玉ねぎの皮茶にはどんな効果・効能があるの?
玉ねぎの皮には体にに良い成分がたっぷりと詰まっています。
ここでは、玉ねぎの皮茶の効果・効能を紹介します。
血圧への効果
玉ねぎの皮に含まれているケルセチンはポリフェノールの一種であり、血圧を下げる効果や血圧の上昇を抑える効果があると言われています。
ケルセチンは玉ねぎの白い部分にも含まれていますが、茶色い皮の部分に含まれている量は白い部分の20~30倍です。
腎臓への効果
腎臓は酸素の消費量が多いため、活性酸素の影響を受けやすい臓器です。
ケラスチンは抗酸化作用が強いので、活性酸素を抑制し、腎臓の血流を促す効果が期待できます。
腎臓の血流が促進されると腎臓病の予防だけでなく、生活習慣病の予防にも効果が期待できます。
肝臓への効果
玉ねぎの皮に含まれているグルタチオンは、肝臓の解毒を促す効果が期待できます。
血糖値への効果
ケルセチンには、血中コレステロールや悪玉コレステロールを低下させ、コレステロール値を下げて血糖値が急激に増加するのを抑える効果が期待できます。
ダイエット効果
ケルセチンには、脂肪分解酵素の働きを活発にさせて体脂肪を減少させる効果が期待できます。
また、玉ねぎの皮は食物繊維も豊富に含んでいるので、便通の改善も期待できることから、玉ねぎの皮茶はダイエットにも効果的です。
玉ねぎの皮茶の作り方
玉ねぎの皮茶は家庭で簡単に作ることができます。
簡単にできる玉ねぎの皮茶の作り方を紹介します。
【玉ねぎの皮茶の作り方】
1. 玉ねぎ(できれば無農薬)の一番外側の茶色い皮(2個分)を水でよく洗います。
2. 水1Lの中に玉ねぎの皮を入れ中火で5分煮ればできあがり。
3. 一番外側の皮部分を使うので、玉ねぎの匂いや臭みは少ないですが、それでも気になる方はポットに入れて冷蔵庫で冷やすと、よりクセがなくなり飲みやすくなります。
※無農薬でない玉ねぎは、いちばん外側の1~2枚は捨て、残りをしっかり水洗いをして使用しましょう。
<玉ねぎの皮を煮出すと苦い>飲みやすくする方法
玉ねぎの皮に多く含まれているケルセチンは苦みの成分です。
そのため、玉ねぎの皮茶を作るときに大量に煮出したり、長く煮出すと苦く感じることがあります。
長く煮出すことがないように注意が必要です。
どうしても苦味が気になるときは、はちみつやレモンを入れると甘く爽やかになって飲みやすくなります。
はちみつやレモンを入れてもやはり飲みにくさを感じるときは、スープやお味噌汁に加えると旨味が加わり美味しくなります。
苦味やクセが気になるときはお試ししてみてはいかがでしょうか。
玉ねぎの皮茶の保存期間はどれくらい?
玉ねぎの皮茶は、作った後に密封容器に入れて冷蔵庫で保存をすると2日~3日は保存が可能です。
大量に作ると飲み切ることができないので、1回に作る量は2日~3日で飲み切る量と量を決めてから作るのもよいのではないでしょうか。