春を代表する山菜であるコシアブラとタラの芽はよく似ているので、山菜採りに出掛けたきに間違えて収穫してしまうこともあるようです。
ここでは、コシアブラとタラの芽の特徴や簡単な見分け方、保存方法などについて紹介します。
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コシアブラとは
「山菜の女王」と呼ばれているコシアブラは全国に自生する落葉樹です。
この木から樹脂を絞り、濾したものを漆の塗料として使っていたことからコシアブラと呼ばれるようになったと言われています。
春になると枝の先から吹出す芽が食用となり、ほろ苦く他の山菜と比べるとクセがない味わいを楽しめることからコシアブラは春を代表する山菜の女王と呼ばれるようになったのです。
コシアブラは、栽培されたものが店頭に並ぶこともありますが、出荷量はそれほど多くはないので、山菜採りで手に入れるほうがよいかもしれません。
沖縄県を除けば全国で収穫できるので、コシアブラを目当てに山菜採りに出掛けてみるのもよいのではないでしょうか
タラの芽とは
「山菜の王様」として有名なタラの芽は、ほのかな苦みともっちりとした食感が人気の山菜です。
タラの木は全国に自生しているので、山菜採りに出掛ければタラの芽を収穫することがでできますが、最近は栽培も進んでいるので店頭に並ぶことも増えているようです。
タラの芽には枝の部分にトゲがある男ダラ(オダラ)とトゲがない女ダラ(メダラ)があります。
山菜採りで採れるものは男ダラが多く、男ダラのほうが苦みや風味、歯ごたえがよく、栽培されたものは女ダラが多く、こちらは天然ものに比べると風味や苦みが弱いです。
そのため、本格的なタラの芽を味わいたいという方は天然ものを、より食べやすいタラの芽を味わいたいという方には栽培されたものがおすすめです。
コシアブラとタラの芽の見分け方
コシアブラとタラの芽はよく似ているので、ここでは、コシアブラとタラの芽の簡単な見分け方を紹介します。
一番簡単な見分け方は、トゲがあるかないかを確認することです。
タラの木には枝にトゲがあり、コシアブラにはトゲがありません。
タラの木には鋭いトゲがあり、素手で触るとケガをする可能性があるので注意が必要です。
また、コシアブラは比較的暗い雑木林の中などに多く自生しているので、自生している場所の違いでも見分けることができます。
間違えて収穫してもどちらも毒性がなく美味しく食べることができるので問題はないのですが、見分け方は簡単なので覚えておくとよいです。
コシアブラの保存方法
コシアブラは日持ちがしないので、すぐに食べたほうがよいのですが、どうしても保存しなければいけない場合の保存方法を紹介します。
冷蔵保存
コシアブラを冷蔵保存するときは、鮮度を落とさないようにキッチンペーパーや新聞紙などで包み、穴をあけたポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
コシアブラは水洗いをすると風味が悪くなるので、できるだけそのままの状態で保存しましょう。
冷凍保存
コシアブラを長期間保存したいときは冷凍保存がおすすめです。
コシアブラを冷凍保存するときは、事前にアク抜きをし、キッチンペーパーなどで水分をしっかり拭き取り、ラップに包んで小分けをして冷凍すると使用するときに便利です。
ラップに包んだコシアブラは冷凍用保存袋に入れ、できるだけ空気を抜いてから口を閉じて保存しましょう。
アルミトレイがあれば、トレイにのせて冷凍すると早く冷えるので、風味を損なわず冷凍することができます。
タラの芽の保存方法
タラの芽も日持ちがしないので、すぐに食べないときは冷蔵、冷凍保存がおすすめです。
冷蔵保存
タラの芽を冷蔵保存するときは、タラの芽は乾燥に弱いので、保存する前に水にさらして水分を十分に含ませ、軽く水を切ってから新聞紙やキッチンペーパーで包み、穴をあけたポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
冷蔵保存
タラの芽を冷蔵保存するときは、事前に下処理を行います。
タラの芽には根元にはかまと呼ばれる赤茶色の部分があるのですが、はかまを取り除いたタラの芽を、ラップで包み、冷凍用の保存袋に入れて保存をします。
保存するときは、なるべく重ならないように平たくしてできるだけ空気を抜いて口を閉じましょう。
はかまを取り除いておくと冷凍後使用するとき便利に使えますよ
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